麺類やご飯物はもちろん、多用途に使える丼鉢
デザインの特性上、白系の器が多い小石原焼ですが、あえて黒い釉薬を施し、
よく見る小石原焼とは一味違った雰囲気に仕上げています。
通常、黒い釉薬を器に施すと、下地か消えてしまい小石原焼特有の飛鉋が見えなくなってしまいます。
ですが、黒色を出す成分濃度を調整することで、飛鉋が透けて見えるように工夫しました。
器を青黒くすることでより一層料理を引き立てることができます。
■モニターの都合上、掲載写真と実際のカラーが異なる場合がございます。
◇スペック◇
●サイズ:直径約19.0cm×高さ約8.5cm
※手作りのため、大きさは個々で若干差があります。
●カラー:黒
●仕様:電子レンジ使用可能、食洗機対応,オーブン使用可能 ※直火不可
●素材:陶器
●焼き物:小石原焼
●生産地:福岡県・東峰村
●作りて:原彦窯元
※黒い釉薬の性質上、施釉時特有の色むら・釉たれの線が出やすいです。
この色味の釉薬自体は、作家が陶芸家として走り出した頃、20年ほど前に作った釉薬です。
小石原焼と言えば白い色が基本で、この色・このデザイン。というイメージが強く、それを払拭したくて作った釉薬です。
しかし、その当時は黒い小石原焼というイメージがあまり定着しておらず、全く受け入れてもらえませんでした。
一時期は使用頻度も減らし、ごく一部の器にのみ施していましたが、陶芸家としての経験を重ねていくごとに
当初抱えていた思いも、元々モノトーン的な色使いが好みだったことも相まって、より強くなっていきました。
それからはお客様への認知度を増やそうと、福岡市内への出店や、色々な催事等への参加、またお客様への実用性の提案を地道に重ねていくことで、
少しずつ認知されていき、今ではこの色味のファンの方もかなり増え、当窯を代表するデザインの一つとなりました。
昨今では、色々な色味の小石原焼が増える中、この釉薬の器が買える窯元として定着し、
10年以上スポットライトをあびることのなかったこの色味が、
より一層お客様に愛される色味へとなっていける様今後も自信をもって、頑張っていきたいです。